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■四賓主しひんじゅは、人間と人間との関係を表したものです。 ■四賓主には、臨済の説と曹洞の説があります。 |
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四賓主は、賓と主、二人の能力の関係を四通りに分けたものです。賓は客、主は亭主。通常、客が修行者、主は師となります。 @ 客看主 「客、主を看る」 A 主看客 「主、客を看る」 B 主看主 「主、主を看る」 C 客看客 「客、客を看る」 以上は臨済宗の場合で、曹洞宗では、 @主中賓 A賓中主 B主中主 C賓中賓 と表します。 禅の問答集を読む時、これを知っていると、奥深さが一段とよく分かると思います。また、日常生活の会話でも、このようなケースがあると思います。
落語に「こんにゃく問答」という話があります。 にわか住職になったこんにゃく屋の主人が、旅の僧に禅問答をしかけられ、だんまりの一手で乗り切ろうとします。 にわか住職に力量が無い事は確かです。にわか住職と見破れなかった旅の僧の力量は、どうだったのでしょうか? この話、四賓主のどのパターンにあたるのでしょう?
こちらも臨済義玄禅師が提唱したもので、臨機応変に修行者を導くことを示した四種類の指導方法です。 1、奪人不奪境だつにんふだつきょう 修行者が自分を見つめることを否定して、現象とか環境に没入させる。 これも日常生活に置き換えてみることができると思います。 1、ある時は、自分を忘れて相手を生かす。 |
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