箱根山

修験道の霊山
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箱根も鎌倉時代は修験の道場として栄えた所です。
開山は古く、紀元前6世紀にさかのぼります。
箱根三所権現はインドから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 駒ケ岳

霊山としての箱根は、駒ケ岳から始まります。紀元前6世紀頃、聖占仙人によって駒ヶ岳が開かれます。紀元前1世紀頃に、お堂が建てられたり、周辺の土地を浄土に見立てたりされました。

 箱根山

6世紀頃、山の形がお経の本を入れる箱に似ているので、「是般若実相之源」とのことで、箱根山と名づけられます。そして般若寺が建てられました。

般若寺は7世紀中頃になると東福寺と名が改められます。そして芦ノ湖の島にもおが造られ、岩を観音様に見立てるなど、修験道の霊山としての体裁が整ってきます。

 万巻上人

広経を一万読むことを志したので、万巻と呼ばれました。
757年、箱根山で守護神を求めて三年間修行します。修行の最後に如意宝珠独鈷を持った男女三人の神様を感じ取ります。

そこで芦ノ湖の湖畔に、この三人の神様(僧形、宰官、女性)を祀って、箱根三所権現としました。箱根三所権現は明治になって、神仏分離により箱根神社となります。

 九頭龍

芦ノ湖に人々を苦しめる毒龍がいました。万巻上人は湖の中に祭壇を作り、ご祈祷をしてこの毒龍を鎮めました。毒龍は芦ノ湖の守護神となりました。

 インドから来た三所権現と毒龍

箱根三所権現と毒龍はインドから来た、と言う説があります。
三所権現は、インドのある国の大臣、大臣の娘、娘の夫、の三人です。娘は観音様に祈ってやっと授かった先妻との子です。毒龍は大臣の後妻です。

後妻は先妻の娘がいつまでも美しいことを妬み、大臣の留守に娘をいじめ、命を奪おうとします。それを別の国の王子が助け結婚します。大臣は娘夫婦と三人で暮らすことになります。それを知った後妻は大蛇に化け、三人を襲おうとします。

三人は日本へ逃げ、僧形、宰官、女性、の姿をした箱根三所権現となります。後妻は大蛇に姿を変え日本まで追ってきます。そして芦ノ湖で毒龍となって暴れるのです。

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