|
|
■仏様の教えや、菩薩の徳をたたえる、仏教の讃歌。 ■仏教の声楽曲。 ■伽陀はサンスクリット語の音写で、伽他、迦陀とも書きます。 |
|
我此道場如帝珠。十方三寶影現中。 これは総礼伽陀とよばれる代表的な伽陀です。別掲のように宗派により字句に色々と相違がありますが、内容は、仏様をこの場にお向かえして、丁寧にお参りし、仏様の教えに従うことを誓います、と言った内容です。 伽陀は1句が4字または5字または7字で、4行の比較的発音したとき調子の良い文章になっています。原型のインドの伽陀は、韻をふんだ文章です。インドでは、お説教の後、その内容を韻をふんだ文章でリプレイするような形の説法があります。
伽陀は声明の一種です。日本の伽陀は漢字を音読みし、母音を延ばすように読みます。延ばした母音の部分は装飾的な、かなり長い節が付きます。 節回しは、アクセントや音の高低を基として発展したもの、と言われています。文章としては、梵語、漢語、日本語(漢文の訓読)の3種類があります。
節回しを表す記号を博士といいます。楽譜に相当する部分です。インドでは、伽陀は学問的な雰囲気の世界から始まっていますので、発音の仕方の指導者という意味で、博士と呼ばれています。 伽陀には,法要の最初に唱える総礼伽陀、途中で唱える中間伽陀ちゅうげんかだ、終りに唱える回向伽陀えこうかだなどがあります。また天人伽陀、衆罪伽陀、などのように内容からの呼び名もあります。 文字の横にある記号が博士。音の上げ下げや強弱など、節回しを表します。文字の左右どちら側にあっても、文字に近いところが始めです。 途中に書かれているカタカナは、そこから発音が変わることを示しています。 例えば身の文字なら、始めシの母音イを延ばし、ンと書かれた部分から、発音がンに代わり節を続けます。現の文字なら、母音のエで節回しをし、最後にンを短く発音して止めます。 |
(C) Copyright 2009 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved. | |