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■仏教の入門書、四十二章経。 ■42章からなる初の中国語訳のお経。 ■禅宗系統でよく使われます。 |
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四十二章経は、全体で2300字程度の比較的短いお経です。中国語に訳された最初のお経と言われています。 タイトルの通り、42の短文で構成された格言集的なもので、一つのお経を翻訳したものではありません。仏教を紹介するのに適した教えを集め、中国で作られたお経と考えられています。 何種類かの本が伝わっています。細かく分けると10種類くらいあるようです。やさしく説かれているので、仏教の入門書として広く読まれています。
四十二章経の序文には次のようなことが書かれています。 翻訳者は後漢時代の西域の僧侶、迦葉摩騰かしょうまとうと竺法蘭じくほうらん。 四十二章経は、14番目の石函の中にありました。これを機に中国でも塔やお寺が建てられ、仏教が広まりました。国内はよく治まり、今日までたくさんの人が恩恵を受けています。
身近な例で、日常的な実践の教訓や、出家することの功徳が書かれています。小乗的な雰囲気の強いものです。各章を二文字で表すと、おおむね次のようになります。各章に番号はふられていません。
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